広告運用Tips

マーケター必見!フィードツールを利用するメリットとは

フィードツールを利用するメリット

インターネット上では多種多様な情報が飛び交い、様々な広告が日夜表示されています。インターネット広告の黎明期では、ユーザーはその珍しさや、目立つからなどの理由で抵抗なく広告に反応していましたが、現在ではユーザーにとって広告は邪魔な存在であり、受け入れられにくくなっています。

そのような課題を解決してくれるのが、「データフィード」を活用した広告です。ユーザーの閲覧情報などをもとにパーソナライズな広告を配信するため、ユーザーの関心度の高い情報を表示させることができます。そのため、多くのECサイトでは、この「データフィード」を活用した広告配信が主流となっています。

しかしながら、効果的な広告手法である反面、メンテナンスや管理に工数がかかるものでもあるため、データフィードを作成するためのツールを導入する企業が多いです。本稿では、フィードツールを導入するメリットを中心にお話しいたします。

目次

  1. データフィードとは
  2. データフィードを作成する方法
  3. データフィードツール導入のメリット
  4. 使わずにはいられない!データフィードツール

データフィードとは

そもそもデータフィードとは、データをフィード(供給)するものです。

データフィードとは

商品を管理している商品マスターデータから、広告配信に必要な情報を抜き取って作成しなおしたデータとして使われます。商品点数が多い事業主であれば、その分データ量も増加します。また、広告媒体毎にデータフィードの仕様(カラム)が異なるため、それぞれの広告媒体用にデータフィードの作成が必要になります。図の例ですと、Criteo、Google、Facebook、3つのデータフィードが必要となります。※同じデータフィードを使用できる媒体もあります。

データフィードを作成する方法

データフィード作成

データフィードを作成する方法としては、大きく分けて2つあります。一つは、商品マスターデータから”手動”でデータフィードに書き換える方法。もう一つは、データフィードツールを活用して、自動的にデータフィードを作成する方法です。

手動で作成する

手動で作成する方法は説明するまでもないと思いますが、時間と工数がかかります。更に媒体毎に違うデータフィード全て手作業で作成する事は大きな負担となります。また、ECサイトでは在庫の変動が常に起きています。データフィード情報もそれに合わせて定期的に更新する必要があります。

商品点数が少ない(例えば10点以下)場合は、手動でも対応が可能であるとは思いますが、人為的なミスが発生するリスクもあるため、手動での作業はあまりオススメはできません。

データフィードツールを活用して自動で作成する

自動で作成する方法については2つのパターンが考えられます。

  1. 商品マスターデータからデータフィードを作成する方法
  2. サイトをクローリングしてデータフィードを作成する方法

それぞれの概要について説明します。

1.商品マスターデータからデータフィードを作成する方法
 商品マスターデータを元に、広告に使用する商品データを広告媒体仕様に合わせて変換します。

2.サイトをクローリングしてデータフィードを作成する方法
 クローラーがWebサイトを巡回し、Webページにある情報を複製・保存します。
 商品マスターデータを使用せずに、Webサイト上の情報でフィード作成が可能です。

データフィードツール導入のメリット

データフィードツールを導入するメリットとして考えられるのは以下の4つです。

  1. 作業負担の軽減
  2. データ更新頻度の変更が容易
  3. 取得する情報の変更が容易
  4. データフィードツールベンダーのエンジニアサポート

1.作業工数負担の軽減

手動で作業する事のデメリットは前章で触れましたが、作業負担が大きく軽減されることがメリットの一つです。マーケターの作業負担が軽減されることで、他の事に時間を使えるようになります。新しい企画やエンドユーザーのことを考えるために時間を使えるようになったり、キャンペーンや販促を考えたりと、本来のマーケティング業務に力を入れることができるようになります。

2.データ更新頻度の変更が容易

在庫の状況は常に変動しています。そのため広告媒体に提供されるデータフィードの情報は常に最新でなければいけません。フィードツールを導入することで、データの更新頻度は、ある程度自由に設定が可能です。例えば、単価の安いよく売れる商品を扱うECサイトでは、2時間に1回データフィードを更新するなどカスタマイズができます。一方で、高額な商品ですと、そもそも商品購入までに時間を要するケースが考えられますので、在庫数によりますが、更新頻度は1週間に1回更新とするケースもあります。

3.マスターデータから取得する情報の変更が容易

データフィードを活用した広告では、データフィードを最適化して成果改善を行っていくケースがあります。例えば、データフィード上の設定で「商品名」と「価格」のみを広告に掲載するようにしていましたが、CTRを上げるため広告上に「在庫数」を反映するようにするといったことを行います。この場合ですと、データフィードに在庫数を反映させる必要がありますが、ツールを導入している事で即座にその内容を反映させることができます。

4.データフィードツールベンダーのエンジニアサポート

筆者個人としてはデータフィードツールを導入するうえで、最も恩恵を受けられるポイントだと考えています。データフィードの導入や運用は、システマチックな事や専門的な知識を要するため、自身で進めていくとなるとハードルが高いです。もちろんこの辺りはサポート対象ですし、主体的にデータフィード作成を推進してくれるため非常に心強いです。

また、不測の事態が発生した時など即座に対応したり、フィードの最適化(DFO)の提案などもしてくれるため、効果的なフィードへと進化していく事でしょう。

使わずにはいられない!データフィードツール

データフィードツールを利用するメリットを中心にお伝えしてきました。メリットの方が圧倒的に多い事がご理解いただけたかと思います。もちろんツール導入費用がかかりますが、それを凌駕する程の恩恵を受けられることと思います。

データフィードツールベンダーは多数存在しますが、各社それぞれのツールとしての強味があります。しかしながら、最終的には人対人だと思います。困ったときに支えてくれる、そのようなデータフィードツールベンダーを選択していく事が、あなたのビジネスをさらに加速させる近道となるでしょう。