こんにちは!コマースリンクの角(すみ)です。
データフィード広告において、フィードを最適化することは必須です。弊社が提供するDFOマネージャーを利用すると、簡単にフィードを作成することができます。
今回は、フィード最適化に必要不可欠な、DFOマネージャーでよく使われる加工設定と、その使い方についてご紹介します!DFOマネージャーを既にご利用の方も、これから利用される方にも参考になる内容になっております。
目次 DFOマネージャーとは? 加工設定の使い方 これを押さえておけば完璧!加工設定5つ(+おまけ) 1.文字列を追加 2.文字列で上書き 3.文字列で分割して抽出 4.別の項目内容を追加 5.正規表現で文字列を置換 6.テキストで整形(おまけ) データフィード作成の心得3ヶ条 まとめ |
DFOマネージャーとは?
DFOマネージャーとは、広告媒体やサービスにプロダクト情報を登録するために必要不可欠なフィードデータを、誰でも簡単に作成することができるツールです。
フィードに関する知識が無い方でも、感覚的にフィードを作成することが可能です。
過去に、メリットや対応媒体についてまとめた記事がありますので、合わせてご覧ください。
⇒誰でも簡単に始められるフィードデータ作成ツール「DFOマネージャー」
加工設定の使い方
DFOマネージャーでフィードを作成する際に、マスターデータ(加工前データ)を、出力する媒体が定めるフォーマットに合わせて加工していきます。DFOマネージャーの加工設定では、対象となる項目に対して様々な条件を使うことができ、上手く活用することで質の高いフィードを作成することができます。
加工設定では、対象項目に対する条件と、処理内容(加工条件)を指定することで、より細かい設定をいれることができます。
これを押さえておけば完璧!加工設定5つ(+おまけ)
上記の通り、加工設定で使える条件はたくさんあります。その中でも、押さえておくべき条件5つ(+おまけ1つ)をご紹介いたします。一つずつ、例を入れながら説明していきます。
- 文字列を追加
- 文字列で上書き
- 文字列で分割して抽出
- 別の項目内容を追加
- 正規表現で文字列を置換
- テキストで整形(おまけ)
1.文字列を追加
使う場面:項目の内容をよりリッチにしたい時。商品名の加工など。
クリエイティブに必ず表示される「商品名」は、ひと手間くわえることで、検索に引っかかりやすくなったり、CTRが上昇する可能性があります。
例えば、「クラシックミニ」という商品名のブーツの場合、これだけでは何の商品なのか分かりません。そこで、商品名が「クラシックミニ」の場合に、一般名詞である「ブーツ」を追加する加工設定を入れることで、より検索結果に表示されやすくなります。
DFOマネージャーでは、下記のような加工設定を入れます。
特定のカテゴリに対して文字列を追加するなど、条件を変えれば様々な設定が可能です。
2.文字列で上書き
使う場面:すでにある文字列を、媒体が指定する文字列に置換する時など。
媒体によって、項目に入れられる文字列に指定がある場合があります。例えばGoogleの場合、在庫状況を指定する「availability」という項目は、「in stock(在庫あり)」「out of stock(在庫なし)」「preorder(予約)」のいずれかを選択し、入力しなければなりません。
そのため、DFOマネージャーでは、下記のような加工設定を入れます。
3.文字列で分割して抽出
使う場面:カテゴリ情報を分割し、一部を抽出したい時など。
この加工設定は、サイトカテゴリ(ぱんくず)の「第一階層」だけを抽出し、入札用グルーピングとして利用したい場合などに利用します。
DFOマネージャー上の設定は下記のようになります。
4.別の項目内容を追加
使う場面:項目の内容をよりリッチにしたい時。商品名の加工など。
例えば、すでにマスターデータにブランド情報が含まれていた場合、その項目の文字列を商品名に追加することができます。DFOマネージャーの加工設定は下記のようになります。
「文字列を追加」に似ていますが、「別の項目内容を追加」は、すでにある項目を利用する方法です。そのため、「文字列を追加」よりも加工処理も少なく済むことが多いです。
また、少し応用編にはなりますが、「3.文字列で分割して抽出」で抽出してきた文字列を使って、他の項目に追加することも可能です。
5.正規表現で文字列を削除、または置換
使う場面:URLから商品IDを抽出する時、特定の文字列を削除する場合など。
ちなみに「正規表現」とは、いくつかの文字列を一つの形式で表現するための表現方法です。そのため、この加工設定を利用するには表記方法の知識が必要となります。今回は、実際に弊社で利用している正規表現の例を記載します。
※下記は例となります。確実に削除や抽出ができる保証はございませんので、参考程度にご確認ください。
商品IDがURLに含まれている場合、そのIDのみを抽出することができます。
上記の場合、正規表現は下記のようになります。
自社で元データを用意した際に、説明文に余計な文言(<br>などのHTMLタグ)が含まれてしまう事があります。その場合、媒体によってはエラーとなってしまう場合があり、該当する文字列を削除する必要があります。
下記の加工を設定すると、「<」から始まり「>」で終わる文字列を削除することができます。
Googleショッピング広告の場合、商品名や説明文に「送料無料」や「セール実施中」などの宣伝文句を入れることをNGとしています。もしフィードに含んだままアップロードしてしまった場合、商品が不承認となってしまう場合があります。
DFOマネージャー加工設定画面は、下記の条件を入れます。
(おまけ)テキストで整形
使う場面:主にIndeedの「説明文」で改行を利用したい時。
求人検索サイトのIndeedは、求人の説明文で改行を使うことで、体裁を整えることができます。DFOマネージャーの加工設定で「テキストで整形」を選択すると、テキストボックスが表示されます。そこで文字列とフィード項目を組み合わせて説明文を整形します。
上記のように、{{ 項目番号 }}と入力すると、該当する項目の情報が表示されます。
以上、押さえておくべき加工設定5つでした!
正規表現だけは上級者向けになりますが、それ以外はどなたでも活用できる設定です。ぜひ、活用してみてくださいませ!
データフィード作成の心得3ヶ条
最後に、実際に弊社でフィード作成している社員に、フィード作成の心得3ヶ条を聞きました。
これからフィード作成を担当する方、すでにフィード作成業務を担当している方もご参考ください!
- 最終的なアウトプットをイメージする
- 「if」を想定する
- くじけない
どんなフィードデータを作るべきなのかを考えながら作成することがとても大切です。
目指すアウトプットに向けて、必要な加工処理を入れていきましょう。
「商品名はこう表示したい」というイメージがあれば、自ずとどういう加工処理を入れればいいかが見えてきます。
DFOマネージャーでフィードを作成する場合、条件と処理内容を正しく入れることが、良いフィードへの近道になります。もし正しく処理がされない場合、実際に広告が配信された時に意図しない形で表示されてしまうリスクがあります。
そのため、「この処理を入れるとこういう表示になってしまうかもしれない」など、常に「if」を考えながら作成しましょう。
最終的なアウトプットをイメージしても、「if」を想定しても、想定どおりのデータフィードにならないこともあります。加工処理を入れ終えて、カテゴリの紐づけをしたにも関わらず、エラーが出てしまう場合などです。ですが、その場合も諦めず、根気強く処理の見直しをおこないましょう。
データフィードの作成は、最初に一番パワーがかかります。しかし、最初にしっかりと作っておけば、その後の最適化もしやすくなります。ぜひ、くじけずに取り組んでみてください。
まとめ
今回は、DFOマネージャーの加工設定について、ご紹介いたしました。
一度、設定を入れてしまえば、あとは登録された設定に基いて自動で最適化されたフィードが作成されます。運用開始後は、主にセール時や注力商材の露出強化のための最適化がメインになると思いますが、その際も加工設定を修正したり、追加したりすることになります。上記の項目を組み合わせることで、少々複雑な加工をすることも可能です。
単純にマスターデータの項目を割り当てるだけでも、最低限のフィードを作成することはできますが、今回の記事を参考に、加工設定を使いこなしてみてくださいね。
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[角 2018年4月24日 公開]