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Googleショッピングに無料掲載できる?有料掲載との違いは?「Googleに掲載(surfaces across Google)」について

2020年4月21日、Googleは、Googleショッピング枠に商品情報を無料掲載できるようにすることを発表しました。
https://blog.google/products/shopping/its-now-free-to-sell-on-google
本変更は、2020年4月に米国で実施済みであり、年内に日本でも実施される予定です。

Googleショッピング枠への無料掲載と有料掲載は、どのように棲み分けされるのでしょうか?本記事では、2020年5月現在の米国のGoogleショッピング枠を見ながら、有料掲載と無料掲載の違いと活用方法を確認します。

目次

  1. Google検索の「ショッピング」タブには、無料掲載(+有料掲載)の商品が表示される
  2. Google検索の「すべて」タブには、有料掲載(+無料掲載)の商品が表示される
  3. 商品情報の露出を最大化するためには、無料掲載+有料掲載の併用が望ましい

「ショッピング」タブには、無料掲載(+有料掲載)の商品が表示される

下記キャプチャは、2020年5月現在の米国の「ショッピング」タブにおける「white office chair」の検索結果です。

  • ページ最上部の商品リスト枠は、有料掲載の枠です(Sponsoredの表記があります)。有料掲載枠は、ページ最下部にも表示される場合があります。
  • ページ最上部の有料掲載枠の下に表示される、ページのメインコンテンツは、無料掲載の枠です。

日本においては2020年の年末までに、米国と同様に、Google検索の「ショッピング」タブ内のメインコンテンツが商品情報の無料掲載枠となり、メインコンテンツの前後に有料掲載枠が表示されるようになると考えられます。「ショッピング」タブのコンテンツ構成は、Google検索の「すべて」タブと同様の「有料掲載枠+オーガニック検索結果+有料掲載枠」という構成になります。

「すべて」タブには、有料掲載(+無料掲載)の商品が表示される

下記キャプチャは、2020年5月現在の米国の、「white office chair」のGoogle検索結果(「すべて」タブ)です。

  • ページ最上部の商品リスト枠は、有料掲載の枠です(Sponsoredの表記があります)。
  • ページ中段のPopular Products枠は、一部の検索クエリに対して表示される商品情報の無料掲載枠(Googleの2020年4月21日の発表以前から存在した無料掲載枠であり、2020年1月に下記の記事で発表された枠)です。2020年5月現在、弊社では、日本のGoogle検索結果ページにおいてPopular Products枠の表示を確認できておりません。
    https://www.blog.google/products/search/new-way-find-clothes-shoes-and-more-search/

Google検索の「すべて」タブにおいて、商品情報をユーザーにより確実に届けることのできる枠は、今後もしばらくは有料掲載枠であると見ております。

商品情報の露出を最大化するためには無料掲載+有料掲載の併用が望ましい

無料掲載枠・有料掲載枠それぞれの集客力の違いについては、今後、日本のGoogleマーチャントセンターにおいて「無料掲載枠のクリック数のレポート」が開始すれば明らかになりますが、上記の無料掲載枠・有料掲載枠の棲み分けの状況を見ると、Google検索ネットワークにおいて商品情報の露出を最大化するためには、無料掲載+有料掲載を併用することがベストだと考えられます。また、Googleディスプレイネットワークに商品情報を露出するためには、これからもGoogle広告(有料掲載)を利用する必要がありそうです(参考:Google広告のスマートショッピングキャンペーンに関するFAQ)。本件について新たなことがわかり次第、本記事に追記してまいります。

[藤本 2020年5月26日公開]