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【2020年版】Googleマーチャントセンター 徹底解説

Googleマーチャントセンター(Google Merchant Center)は、「Googleショッピング」に掲載したい商品の情報やECサイトの情報を入力する箱のようなもの。本記事では、Googleショッピング広告スマートショッピングキャンペーンを含む)を開始するために必要な、Googleマーチャントセンターの設定手順をご案内します。

目次

  1. Googleマーチャントセンターのアカウントを開設する
  2. Googleショッピング広告に必要な情報をマーチャントセンターに入力する

Googleマーチャントセンターのアカウントを開設する

Googleマーチャントセンターのアカウントをお持ちでない場合には、次の手順にしたがって開設します。

  1. https://www.google.com/retail/solutions/merchant-center/ にアクセスして、「始める」をクリックします。
  2. 下記画面の「始める」をクリックします。
  3. マーチャントセンターのアカウントを開設したいGoogleアカウントで、Googleにログインします。
  4. 次の情報を入力して「続行」をクリックします。

    • 店舗の国(例)日本
    • ビジネスの表示名(例)ニフティネクサスショップ
      • 「ビジネスの表示名」は、Googleショッピング広告の掲載面に表示されます。マーチャントセンターのアカウントの開設後にも、いつでも修正できます。
      • 「ビジネスの表示名」に、連続する大文字アルファベットを入力すると、Googleショッピング広告の掲載面に表示されない場合があります。その場合には、「ウェブサイトのURL」として入力したサイトのドメインが代替表示されます。
    • タイムゾーン(例)(GMT+09:00)日本標準時(東京)

  5. 「Merchant Centerについて Google から連絡があるのでしょうか?」には必要に応じてチェックを入れ、
    「Merchant Centerの利用規約に同意します。」にチェックを入れて「続行」をクリックします。
  6. 下記画面において「ショッピング広告」にチェックを入れ、「続行」をクリックします。

    • Googleに掲載(無料)」は、2020年4月現在の日本では提供されていません(2020年内に提供開始されます)。
    • 「支払い済み」は、paidの日本語訳ですが、「有料」と訳した方がわかりやすいです。
    • ローカル在庫広告」をご利用の場合にはチェックを入れてください。

  7. 下記画面の内容を確認して「アカウントを作成」をクリックします。

    以上にて、Googleマーチャントセンターのアカウントの開設は完了です。
    引き続き、Googleショッピング広告に必要な情報を入力してゆきます。

Googleショッピング広告に必要な情報をマーチャントセンターに入力する

「保留中のタスク:ショッピング広告を設定してください」パネル内の「続行」をクリックします。

下記画面の「送料を設定」「商品データを追加」「ウェブサイトのURLを提供する」「アカウントをリンク」のそれぞれをクリックして、必要な情報を入力してゆきます。

  • Googleマーチャントセンターにおいて「税金を設定」が必要なのは米国のみです。日本においては、商品フィードのprice属性に税込金額をセットします。

送料をマーチャントセンターに入力する

下記画面の「+」をクリックして、「配送サービス」の設定画面へ遷移します。

配送サービス名を入力し、「サービス提供地域」と「通貨」を選択します。

配送時間に関わる情報として、「注文の受付終了時間」「発送準備時間」「お届け日数」を入力します。

  • 商品グループ別に異なる「お届け日数」を設定する場合には、商品フィードのtransit_time_label属性に、お届け日数が異なる商品グループの名称(例:お届け日数1~5,お届け日数3~14,等)をセットします。さらに、下記画面の「その他のお届け日数」をクリックし、transit_time_label属性別の「お届け日数」を入力します。


最低注文金額がある場合には下記に入力します。

下記画面の「+」をクリックして、送料表の設定画面に遷移します。

「対象となる商品フィルタ」において、これから作成する送料表の対象商品を選択します。

  • 全商品に共通の送料表を作成する場合には、「すべての商品」を選択します。
  • 商品グループごとに異なる送料表を作成する場合には、「送料ラベルで商品をフィルタ」を選択し、商品フィードのshipping_label属性にセットする値を入力します。


これから作成する送料表の名称を入力します。

送料表を作成します。
ここでは例として、「5,500円以上の送料は無料、購入額5,500円未満の送料は880円」の送料表を作成します。
「または、サイズを選択して表を設定します」の「注文価格」をクリックします。


下記の例のように送料表を作成し、「続行」→「保存」をクリックします。


以上にて、送料の入力は完了です。

商品データをマーチャントセンターに入力する

個別の商品情報を1点ずつ入力できるインターフェイスも用意されていますが、ここでは複数の商品情報を含むファイル(商品フィード)を入力する方法をご案内します。

  • 以下、商品フィードのファイルが準備できていることを前提に入力手順をご案内します。

「複数の商品」パネル内の「商品フィードを作成」をクリックします。

「販売先の国」と「言語」を選択し、「ショッピング広告」にチェックを入れて「続行」をクリックします。

商品フィードをマーチャントセンターへ入力する方法には、次の4種類が用意されています。

本記事では、「スケジュール設定された取得」と「アップロード」の手順をご案内します。

  • Googleマーチャントセンターの所有者様が特定のURLに置いた商品フィードファイルを、Googleマーチャントセンターが定期的に取得しにくるようにしたい場合には、「スケジュール設定された取得」を選択します。
  • それ以外の場合(パソコン内にある商品フィードのファイルを手動アップロードしたい場合、商品フィードファイルをプログラムで自動アップロードしたい場合など)には、「アップロード」を選択します。
  • 「スケジュール設定された取得」において設定できる取得頻度は最大で1日に1回までであり、これよりも頻繁に取得させることはできません。

「スケジュール設定された取得」によってマーチャントセンターに商品フィードを入力する

「メインフィード名」に適当な名称を入力し、「スケジュール設定された取得」を選択して「続行」をクリックします。

商品フィードの「ファイル名」「取得頻度」「取得時刻」「タイムゾーン」を入力します。
また、商品フィードの「ファイルのURL」を入力し、必要に応じて「ユーザー名」「パスワード」を入力して「フィードを作成」をクリックします。

  • 「取得頻度」として「毎週」を選択した場合には、「取得曜日」も選択します。
  • 「取得頻度」として「毎月」を選択した場合には、「取得日(日付)」も選択します。


以上にて、商品フィードの「スケジュール設定された取得」の設定は完了です。

「アップロード」によってマーチャントセンターに商品フィードを入力する

「メインフィード名」に適当な名称を入力し、「アップロード」を選択して「続行」をクリックします。

商品フィードの「ファイル名」を入力して、「フィードを作成」をクリックします。

以上の操作にて、商品フィードファイルをアップロードするための箱が完成し、下記の画面へ遷移します。

(A)手動アップロードの手順

上記で完成した箱の中に、商品フィードを手動アップロードするためには、次の手順に進みます。
上記のフィード名をクリックすると、下記画面に遷移します。
下記画面の右端のアイコンをクリックします。

「入力ファイルをアップロード」をクリックします。

「アップロードするファイルの選択」ウィンドウの中へ、商品フィードファイルをドロップして「アップロード」をクリックします。

以上にて、商品フィードの手動アップロードは完了です。
アップロードした商品フィードを手動更新したい場合には、「(A)手動アップロードの手順」を繰り返してください。

(B)自動アップロードに必要な情報の確認

上記で完成した箱の中に、商品フィードファイルを自動アップロードするためには、GoogleのサーバーにFTP接続(またはSFTP接続)するために必要な情報を、マーチャントセンターで確認する必要があります。

  • Google Cloud Storageを利用してアップロードする方法もあります。

ここでは、GoogleのサーバーにFTP接続するために必要な情報の確認方法をご案内します。
画面上部のスパナアイコンをクリックし、「SFTP/FTP/GCS」をクリックします。

FTP接続するために必要な情報が下記画面に表示されます。

  • 「生成」をクリックすると、パスワードが表示されます。
  • 弊社DFOサービスのアップロードオプションをご利用の場合には、こちらのユーザー名とパスワードを弊社までご連絡ください。

ウェブサイトのURLをマーチャントセンターに入力する

下記の入力フォームに、ウェブサイトのURLを入力して「保存」をクリックします。

次に、Googleマーチャントセンターの所有者とウェブサイトの所有者が一致していることをGoogleに伝える必要があります。ここでは、いくつか用意されている方法の中のひとつをご案内します。

  1. 下記のように「サーバーへのアクセス権がある」「ウェブサイトにHTMLファイルをアップロードする」を順にクリックします。
  2. 「googleXXXXXXXXXX.html」をダウンロードし、ウェブサイトのルートディレクトリにアップロードします。
    ※ウェブサイトの管理者に相談してアップロードしてください。
  3. 「URLを確認」をクリックします。


以上にて、ウェブサイトのURLの入力は完了です。

Google広告アカウントの情報をマーチャントセンターに入力する

Google広告のアカウントID「XXX-XXX-XXXX」をGoogleマーチャントセンターに入力することによって、両アカウントをリンクする必要があります。ここでは、Google広告アカウントとGoogleマーチャントセンターアカウントが、異なるGoogleアカウントで作られている場合の方法をご案内します。
「その他のGoogle広告アカウント」の「アカウントのリンク」をクリックすると表示されるウィンドウに、Google広告のアカウントID(XXX-XXX-XXXX)を入力し、「リンクリクエストを送信」をクリックします。

Google広告管理画面の「ツールと設定」→「リンクアカウント」をクリックします。

「Google Merchant Center」パネルの「詳細」をクリックします。

「詳細を表示」をクリックします。

「承認」をクリックします。

以上にて、GoogleマーチャントセンターへのGoogle広告アカウント情報の入力と、両アカウントのリンクは完了です。

まとめ

本記事では、Googleショッピング広告を開始するために必要な、Googleマーチャントセンターの設定手順をご紹介しました。入力した商品情報の要改善点をマーチャントセンターで確認し、修正する方法については、別の記事でご案内いたします。

[藤本 2020年4月24日公開]