【こんな方におすすめの記事です】
- Criteoの運用担当者(広告代理店含む)
- Criteoタグの設計・実装をする、システム担当者
- Criteo用のデータフィードを作成している方
Criteoの運用担当者なら、一度は聞いたことがある『不一致率』 という言葉。
この『不一致率』が原因で、広告配信が始められないという広告主や広告代理店様は多いのではないでしょうか。
本記事では、不一致率の概要と、弊社が広告運用サービスを提供する中で得た『不一致率』を抑える方法を紹介します。
『不一致率』が20%以上だとCriteoは始められない
そもそも『不一致率』とは?
かんたんに説明すると、「Webサイトに掲載している商品」が「データフィード」にきちんと含まれているか、を計る指標です。
さらに詳しく説明すると、Webサイトの商品詳細ページタグから送信された(PVが発生した)商品IDが、広告配信可能な形でデータフィードに含まれているかを、商品ID単位でCRITEO側がチェックする仕組みとなっています。
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CRITEO社は、過去1万PV分の商品IDをチェックします。「不一致」となった商品数が多いと、不一致率は高くなります。もし、データフィードとタグの『不一致率』が20%を超えると次の準備ステップに進めず、広告の配信が始められません。
一見、複雑な仕組みに見えますが、基本的には「Webサイトの商品情報(全商品)=データフィードの商品情報」となっていれば、不一致率はそこまで高くならないはずです。
審査結果は、メールで通知
データフィードの審査を依頼すると、数日で、CRITEO社から審査結果をお知らせするメールが来ます。【通知メールの例】
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対象アカウント:[Commercelink JP]
取り込み日:2016/5/26
不一致率:36%
添付ファイル:不一致となっているIDのリストを添付致します。
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ここで、不一致が20%を超えていると、次のステップには進めません。
『不一致率』が20%を超えた場合の対応ステップ
不一致率が20%を超えた場合の対応を、簡単に3ステップにまとめました。
1.不一致となったIDを調査し、原因を明らかにする
CRITEO社からのメールに、不一致となったIDの一覧が添付されています。そのIDとデータフィードを照らし合わせて、どの商品が不一致なのかを確認すると同時に、なぜ不一致になったのか原因を探りましょう。
2.不一致率を抑える対応を実施
具体的には次のセクションでご説明しますが、主な対応はデータフィードの修正またはタグの修正です。
3.CRITEO社に再審査の申請をする
修正が完了したら、CRITEO社に再審査の申請をします。何をどのように修正したのかを伝えると、その後のやりとりがスムーズです。
データフィードとタグの連携がポイント!『不一致率』の解消法3つ
それでは、具体的にはどのような修正をしたら良いのでしょうか。ここでは、『不一致率』を抑える方法を3つご紹介します。
解消法1.データフィードを最新の状態にアップデートする(全商品)
もし、Webサイト上で掲載しているのにデータフィードに登録していない商品があったら、きちんとデータフィードに登録しましょう。
特に、商品の入れ替えが早いWebサイト(EC、不動産、人材、旅行)は、CRITEO社に再審査を申請する段階で最新の商品情報がデータフィードに反映されているか確認しましょう。
解消法2.商品IDを修正する
そもそも、データフィードに登録している商品IDと、商品ページタグで出力する商品IDの「レベル感」が異なっている場合があります。たとえば、以下のような場合です。【例】データフィードにはSKUレベルのID(例:12345-01-XS)を登録しているが、商品ページタグではアイテムレベルの商品ID(例:12345)を出力している場合この場合は、商品IDの「レベル感」をどちらかにそろえる必要があります。具体的には、下記(1)(2)の対応を行います。(1)商品をアイテム単位で訴求するのか、SKU単位で訴求するのか改めて確認する
(2)上記の方針に沿って、データフィードまたは商品詳細ページタグを修正する【データフィードを修正する場合】 ※主にデータフィードを作成する担当者が対応
今回の例では、データフィードのIDをアイテムレベルに修正します。
例)12345-01-XS → 12345【商品詳細ページのタグを修正する場合】 ※主にシステム担当者が対応今回の例では、SKUレベルの商品IDが出力できるよう、タグを修正します。そもそも、このようなことが起きないよう、事前に1の方針を明確にし、システム担当者とデータフィードを作成する担当者にきちんと共有しておくことが大切です。
解消法3.Webサイトを修正する
Webサイトに「在庫なし商品」が多数掲載されており、かつ「在庫なし商品ページ」のPVが多い場合は、下記の対応を検討しましょう。
- Webサイトから在庫なし商品の掲載を取り下げる
または
- 在庫なし商品ページには、Criteoタグを出力しない(商品の掲載は継続する)
広告の費用対効果やWebサイトに訪れるユーザーの利便性を考えると、「在庫なし商品」はなるべく掲載しない方が良いでしょう(1
の対応)。ただ、1が難しい場合や、在庫なし商品の掲載が必要な場合は、2の対応が可能かシステム担当者と相談してみてください。
データフィードとタグの連携、できていますか?
データフィードとタグの連携がポイントとなる『不一致率』の解消。専門的な知識が必要になるため、対応の難易度は少し高めです。
弊社でも、Criteoを始めたいという方や『不一致率』が高くて次のステップに進めないという方からご相談を受けることが多く、DFOサービスや広告運用サービスのご導入により解決に至るケースもございます。
お困りの方は、ぜひ一度お問い合わせください。
Criteoのダイナミックリターゲティング広告は、「常に改善し続けるレコメンドエンジンとアルゴリズム」、「独自のダイナミックバナー」、「継続的な配信量の向上」という3つの特長を備えています。
データフィードとタグの連携は、Criteoの成果向上においても重要な役割を果たします。
弊社では、デジタルマーケティングや広告運用の効率化をサポートするセミナーを定期開催しています。今後Criteoの導入を検討したい、成果を高めたいという方はぜひご参加ください。
参考リンク)criteo Support Center
・Feed & Criteo OneTag quality bad or too low (フィードとタグの一致率を改善する)
[酒井] ※本記事の情報は、2016年5月31日時点のものです。