「LINEショッピング」とは?
2017年にスタートした「LINEショッピング」。
ファッションや雑貨、スポーツ・インテリア・家電・コスメなど幅広いジャンルを取り扱う約1,800ショップから、LINEアプリ上で商品を購入できるショッピングプラットフォームです。LINE公式アカウントの友だちは約4,700万人(2023年9月時点)となっており、幅広い層にアプローチすることができます。
LINEショッピングの特長
LINEショッピングの特長はLINEが持つ膨大なユーザーにリーチできるということに加え、サービス自体にショッピングカートや決済をもたせずユーザーを各ECサイトへと送客するという点。商品の購入だけでなく自社ブランドの認知を広げるきっかけづくりとしても利用されています
またユーザーは外部アプリの追加インストール不要でLINEアプリ上からアクセスできるほか、商品の購入金額に応じてLINEポイントが付与されるという仕組みも人気の理由の一つ。近年は企業・ユーザーともに利用者が増加傾向にあります。
LINEポイントが購買動機に
LINEショッピングを経由してお買い物をすると、1ポイント1円相当のLINEポイントが獲得できます。 さらに、各ショップごとにショップポイントがある場合は、ショップポイントとLINE ポイントがダブルで獲得可能。
商品購入によって付与されるLINEポイントは「LINEスタンプ」や「LINEミュージック」など同社が展開するサービスの購入に使用できるほか、同社の決済サービスである「LINE Pay」に加盟するリアル店舗での支払いにも対応しています。
LINEポイントの還元率はショップやキャンペーンイベントによって異なり、ショップ横断型の商品検索結果にも表示されるため、ユーザーにとっては購入先選びの重要な要素となっています。
「ショッピングレンズ」により潜在層にアプローチが可能
2018年6月にリリースされた「ショッピングレンズ」はカメラ撮影や画像アップロードによって類似品を検索できる機能です。そのため、LINEショッピングでは商品やブランド名を知らない潜在層にもアプローチが可能なっています。
データフィードを活用した商品表示
LINEショッピングでは同サービス専用のデータフォーマットを設けており、ECサイトから抽出したフィードデータを仕様に沿って登録することでユーザーに対してパーソナライズ化された表示が可能となっています。各ショップが独自に付与するポイントや、クーポン・セール情報、配送料などがLINEショッピング上で閲覧可能になり商品比較が容易になっているため、購買につながりやすい仕様となっています。
「LINEショッピング」のフィード仕様
従来のLINEショッピングはASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を経由して出品する仕様となっていましたが、現在はLINEショッピング専用データフィードが導入されており直接の連携が可能となりました。以下では必須項目と任意項目に分けてフィード仕様を紹介していきます。
データフィードの必須項目
LINEショッピングの利用開始において必須とされているフィード項目は以下の7つです。
- 商品コード
- 商品名
- 価格
- 税区分
- 商品画像
- 商品URL
- カテゴリ
データフィードの任意項目
以下の任意項目は設定しなくてもLINEショッピングを利用できますが、コンバージョンを強化するためには可能な限り入力したい項目です。
- セール価格
- セール期間情報
- 自社ポイント
- 自社ポイントセール
- ディスカウント情報
- ブランド
- メーカー
- 商品スペック
「LINEショッピング」への掲載手順と費用
LINEショッピングへの掲載については以下の手順で申請を行います。また掲載費用については「月額50,000円(税別)+ 売上金額に一定割合を乗じた金額」(2021年3月時点)となっています。
1,指定のフォームからメール送信
パートナーシップ対象国:日本
パートナーシップカテゴリー:LINE ショッピング
を選択の上、会社名とECサイトのURLをフォームに入力し送信します。
2,審査
LINE側で審査が行われます。審査基準は非公開とされてます。
3,計測パートナーの紹介
審査通過後LINEショッピングへの掲載にあたり技術支援を行ってくれるパートナーを紹介してもらいます
4,フィードデータ作成・連携~掲載
LINEショッピング用のフィードデータを作成しデータ連動の確認後、掲載が開始されます
LINEショッピングに商品を掲載するためには自社での決済や配送システムや、ポイント還元に必要な情報の受け渡しが可能なシステム構築が必要です。そのため、LINEショッピングと連動している既存のECショッピングサイトやショッピングカートサービスを経由しての掲載を推奨しています。
参考:LINEショッピング
LINEショッピング広告を出稿する場合
画像引用元:LINE
LINEショッピングは商品の掲載に加えて、LINE広告アカウントから広告の掲載が可能となっています。以下では広告までの手順をまとめていきます。
LINEショッピング広告の利用開始までの流れ
- 2.LINEビジネスIDの発行
- 3.LINE広告アカウントの作成
- 4.クレジットカード情報の登録
- 5.フィードデータ作成・登録、広告の設定
- 6.LINE Tagの設置
- 7.審査※
- 8.掲載
6までの作業が完了した時点で、これまでの登録情報を元にLINEの審査が入ります。審査を通過するとLINEショッピング広告の配信の利用が可能となります。
参考:LINE広告審査ガイドライン|LINE for Business
LINE Tagのタグ設定方法
画像出典:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191118-3/
LINEの広告は「LINE Tag」と呼ばれるコンバージョンタグ(以下「タグ」)を設置することで、広告経由でのアクセス数や購入数、タイミングなどの広告効果を測定できます。
3種類のLINE Tags
LINE Tagsには、以下の3種類があります。
ベースコード | LINE Tagsを機能させるために必須のコード。ユーザー行動を計測したいすべてのページに設置が必要です。 |
---|---|
コンバージョンコード | コンバージョンを計測するページに設置するコード。コンバージョン後のサンクスページにベースコードとセットで設置するのが基本です。 |
カスタムイベントコード | このタグを設置したページにアクセスしたユーザーについて、イベントベースでの効果測定やオーディエンスの作成が可能です。ベースコードとセットで設置します。 |
LINE Tagの設置方法
LINE Tagは広告アカウント作成完了後に取得・設置が可能になります。LINE広告の管理画面「トラッキング(LINE Tag)」から取得できます。コードの種類ごとに、以下のように設置場所、順番などのルールが定められています。
- ベースコード:「LINE Tag」で計測するすべてのWebサイトの内に設置します。タグマネージャーを利用して設置することも可能です。
- コンバージョンコード:コンバージョンポイントにするページにベースコードとセットで設置します。ベースコード直下での設置が推奨ですが、ベースコードが先に呼び出される順番になっていれば計測に影響はありません。
- カスタムイベントコード:コンバージョンコードと同様、ベースコードとセットで設置します。
なお、3つのコードをセットで設置することも可能ですが、その場合もベースコードの設置数は1ページあたり1つです。
DFOマネージャーならデータ取得・フィード作成・広告配信を一元管理
「データを手動で作成しているため最適化できていない」という方から「データの作成方法がわからない」といった初心者の方まで専門知識なしで使えるデータフィード作成ツールがDFOマネージャーです。
DFOマネージャーではGoogle、criteo、RTBHOUSEをはじめ30社以上の媒体に対応しているためシームレスに広告を配信できフルファネルの広告運用が可能となっています。クローリングオプションによるマスターデータの取得・整形からフィードの作成、広告媒体との連携、データフィードの更新までを一つのツール内で完結させることができるため、広告運用の内省化を検討中の方にもおすすめです。