LINE Dynamic Adsとは?
LINE Dynamic Adsは、コミュニケーションアプリ「LINE」に広告を出稿できる広告配信プラットフォーム「LINE広告(旧LINE Ads Platform)」のメニューのひとつ。
インフィード型のダイナミックリターゲティング広告で、「LINE Tag」により計測したユーザーの行動データに基づき、LINEのタイムライン上などに広告を配信できます。
参考:【LINE】運用型広告「LINE Ads Platform」の新メニューとしてダイナミックリターゲティング広告「LINE Dynamic Ads」を提供開始
LINE広告の特徴
LINE Dynamic Ads を含めたLINE広告最大の特徴は、月間8,600万人(2020年9月末時点)が利用するコミュニケーションアプリ「LINE」に広告を配信できるという点。LINEはSNS利用者中81.3%(マクロミル社・インターネット調査/2019年7月実施)という利用率の高いサービスで、幅広いユーザー層にリーチできます。
幅広いユーザー層に対して、年齢、性別、興味関心、地域などの「みなし属性」によるターゲティング設定や、LINE上でのユーザー行動に基づくセグメントが可能です。
LINE広告の配信面は以下の通り。
- Smart Channel:トークリスト最上部
- LINE NEWS
- タイムライン
- ウォレット
- LINEマンガ
- LINEポイント
- LINE BLOG
- LINEチラシ
- LINEクーポン
- LINEショッピング
- LINE広告ネットワーク:3rd partyアプリへの広告配信が可能
参考:【公式】LINE広告 LINE for Business
LINE Dynamic Adsの広告入稿内容
LINE Dynamic Adsのデータフィードは、次のような形式となっています。業種別にテンプレートが用意されており、入力項目に応じてクリエイティブが生成されます。
ファイル形式 | CSV、TSV、JSON |
---|---|
イメージ | サイズ:100×100pixel、600×600pixel(推奨)、1200×628pixel(推奨) 形式:jpg/png 容量:10MB以内 |
文字コード | UTF-8 |
ファイルサイズ | 最小10行(10商品~) ※CSV/TSV:最大1ファイル(8GB以内、または計300万行以内) ※JSON:最大24GB以内(1ファイル最大8GB以内、または全てのファイル1,000万行以内) |
LINE Dynamic Adsのタグ設定方法
画像出典:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191118-3/
LINE広告では、「LINE Tag」と呼ばれるコンバージョンタグ(以下「タグ」)を設置することで、広告経由でのアクセス数や購入数、タイミングなどの広告効果を測定できます。LINE Dynamic Adsでは、このタグ設置により広告の配信対象である「オーディエンス」を作成します。
参考:【公式】LINE広告の効果を計測する「LINE Tag」の使い方
3種類のLINE Tags
LINE Tagsには、以下の3種類があります。
ベースコード | LINE Tagsを機能させるために必須のコード。ユーザー行動を計測したいすべてのページに設置が必要です。 |
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コンバージョンコード | コンバージョンを計測するページに設置するコード。コンバージョン後のサンクスページにベースコードとセットで設置するのが基本です。 |
カスタムイベントコード | このタグを設置したページにアクセスしたユーザーについて、イベントベースでの効果測定やオーディエンスの作成が可能です。ベースコードとセットで設置します。 |
LINE Tagの設置方法
LINE Tagは広告アカウント作成完了後に取得・設置が可能になります。LINE広告の管理画面「トラッキング(LINE Tag)」から取得できます。コードの種類ごとに、以下のように設置場所、順番などのルールが定められています。
- ベースコード:「LINE Tag」で計測するすべてのWebサイトの内に設置します。タグマネージャーを利用して設置することも可能です。
- コンバージョンコード:コンバージョンポイントにするページにベースコードとセットで設置します。ベースコード直下での設置が推奨ですが、ベースコードが先に呼び出される順番になっていれば計測に影響はありません。
- カスタムイベントコード:コンバージョンコードと同様、ベースコードとセットで設置します。
なお、3つのコードをセットで設置することも可能ですが、その場合も、ベースコードの設置数は1ページあたり1つです。
LINE Dynamic Adsの開始手順
LINE広告の申込から配信開始までの手順は以下の通り。
参考:【公式】LINE広告のアカウント開設から配信までの手順
1. LINE Business IDの発行
LINE広告を利用するには、LINEビジネスIDを取得する必要があります。「LINEアカウントで登録」または「メールアドレスで登録」のいずれでも取得できますが、「メールアドレスで登録」が推奨されています。
メールアドレスを登録すると「ビジネスアカウント」が作成され、利用規約同意後、管理画面にログインできるようになります。
2. 広告アカウントの作成
画像出典:https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191118-2/?list=9
管理画面にログインできるようになったら、LINE広告の広告配信を管理する「広告アカウント」を作成します。広告アカウントは、広告配信を行う商品・サービス別に作成します。
複数の広告アカウントをまとめて管理したい場合は、「グループ」を作成すると便利です。なお、一度承認された広告アカウントは削除できません。
3. クレジットカードの登録
支払いのためのクレジットカードを登録します。設定の「請求と支払い」の請求先一覧で、クレジットカードを登録したい請求先名を選び、「クレジットカードを追加」からカード番号や有効期限などの必要情報を入力します。
4. メディア登録とLINE Tagの設置
メディア(広告クリエイティブ)を、入稿(アップロード)します。入稿前に、メディアがガイドラインに沿ったものになっているか確認しましょう。メディア入稿と併せて、LINE Tagをランディングページに設置します。
5. 配信設計
以下の手順で、広告配信のための設計を行います。
キャンペーンの作成
- LINE広告の管理画面より「キャンペーンを作成」を選択
- 全5種類の「キャンペーンの目的」から目的のものを選択
- 基本情報でキャンペーン名、ステータス、掲載期間を設定
キャンペーン作成は300個が上限となっています。また、上記(2)のキャンペーンの目的は、一度作成すると変更できないので注意しましょう。
広告グループを作成
- 基本情報:キャンペーン名や広告グループ名を必要に応じて編集。ステータス「利用可能/一時停止」いずれかを選択
- ターゲット設定:国、地域、性別、年齢、ユーザーのOS、趣味・関心、オーディエンスなどのセグメントが可能
- 最適化と配信:入札方法(手動入札/自動入札)、課金方式、入札価格を適宜設定
- 予算設定:日予算を入力
広告グループ作成は1キャンペーンあたり1,000個が上限となっています。また、(4)の予算は設定値を超過することがあります。
広告を作成
- 基本情報:キャンペーン名や広告グループ名を必要に応じて編集。ステータス「利用可能/一時停止」いずれかを選択
- 広告フォーマット:広告のフォーマットを選択。CPC課金は画像・動画のどちらか、CPMの場合は動画のみ選択可能
- 広告:プレビューを確認しながら、テキストや画像、遷移先のURLなどを設定
6. 審査完了・配信開始
上記手順1~5までと並行して、LINE側で「広告アカウント」「メディア」「広告」それぞれの審査が行われます。
10営業日前後で審査が完了し、その際に「利用可能」と表示されれば審査を通過しており、ステータスを変更することで広告配信が開始されます。
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