目次 RTB HOUSEとは? RTB HOUSEの強み リターゲティング広告以外の配信 RTBとDSP/SSP RTB HOUSEの国内接続先SSP RTB HOUSEの開始手順 配信可否条件 フィード仕様とタグ設定 配信開始までの流れ RTB HOUSEのフィードデータはDFOマネージャーで作成可能 |
RTB HOUSEとは?
画像引用:RTB HOUSE
RTB HOUSEは、2012年にポーランドで創業した会社で、2018年1月に日本法人が開設されました。ディープランニングに基づいた動的リターゲティング広告配信サービスを提供しています。
RTB HOUSEの強み
RTB HOUSEの強みとして、次の点が挙げられます。
競合企業と重複するCookieに対して有効
ディープランニング技術を使った非線形分析手法により、一般的なリターゲティング広告配信の手法では配信対象からもれていた価値あるユーザーにも広告配信が可能となります。
たとえば、一般的な手法では、ユーザーがサイトを○回訪問したときに一気に購入頻度が上がるといったユーザー行動の影響を捉えることは困難でした。しかし、RTB HOUSEではそういったユーザーも捉えることができます。これにより、競合企業と重複しているCookieに対して有効的に活用できます。
柔軟なアトリビューション
RTB HOUSEでは、次の2パターンのアトリビューションが設定可能です。ラストクリック型のアトリビューションが可能なことで、どの媒体がCVに貢献しているのかを明確にして、効果検証の精度を上げることができます。
- ポストクリック○日:広告をクリックしてからCVするまでの○日間はすべての媒体を評価
- ラストクリック○日:広告をクリックしてからCVするまでの○時間のうち、最後に接触した媒体のみを評価
豊富な料金体系
RTB HOUSEでは、以下2種類の課金モデルが用意されています。リターゲティング広告配信ではCPC課金モデルが一般的ですが、RTB HOUSEではより予算に合わせた運用が可能です。
- CPC課金モデル:設定CPC×クリック数=請求料金
- CPC課金+CPA/CPS目標設定型課金モデル:CPA/CPSのKPI設定に対し、達成/未達成によってそれぞれ以下のような計算式で請求金額が算出されます。
【KPI達成】
設定CPC×クリック数=請求金額(管理画面の数値)
【KPI未達成】
CV数×設定CPA=請求金額(成果保証)
売上金額×設定CPS10%(ROAS1,000%)=請求金額(成果保証)
リターゲティング広告以外の配信
RTB HOUSEでは、リターゲティング広告配信と併せて、その他の広告配信に関するソリューションも提供しています。
「AI Full Funnel」では、配信枠での入札情報やクリック情報をSSPから収集し、既存配信データを活用しながら類似ユーザーを発見、新規ユーザーへの訴求を行うことができます。これは、ブランド訴求を行いたいときに向いている広告配信です。
RTBとDSP/SSP
RTB HOUSEの「RTB」とは、「Real-Time Bidding」の略。Real-Time Biddingは「リアルタイム入札」と訳され、インプレッションが発生するたびにリアルタイムで入札を行う、オンライン広告の仕組みのことを意味します。
RTBにより、広告のコスパを最大化させたい広告主と、広告枠を高く売りたい媒体の利害バランスが保たれ、広告主・媒体双方の広告配信にかかる手間が省かれています。
RTBを成り立たせているのが、DSPとSSPです。DSPとは「Demand Side Platform」の略。広告主が広告を出稿するためのシステムで、あらかじめ設定した条件に合致した広告枠に自動的に広告が出稿されます。RTB HOUSEも、DSPのひとつです。
一方のSSPとは「Supply Side Platform」の略。広告枠を持つ媒体が、広告枠をまとめて管理するためのシステムです。DSPはSSPと接続して、RTBを行う、というのがオンライン広告配信の主流です。
RTB HOUSEの国内接続先SSP
画像引用:RTB HOUSE
RTB HOUSEではパソコンやスマートフォンはもちろんスマートテレビやゲーム機など様々なデバイスを対象に、大規模な媒体ネット―ワークでの広告配信が可能です。RTB HOUSEが日本国内で接続しているSSPは以下の通り(2020年2月時点)です。
DoubleClick Ad Exchange
fluct
Geniee
YieldOne
Rubicon Project
Aolプラットフォームズ
Xrost SSP
忍者AdMax
AdStir
PubMatic
GMO SSP
アイモバイル
Fidelity
OpenX
Smart+ Adserver
ScaleOut
Pulse Point
TripleLift
Smaato
AdMedia
RTB HOUSEの開始手順
RTB HOUSEでリターゲティング広告配信を行うための条件と手順を紹介します。
配信可否条件
RTB HOUSEで広告配信を行うための条件は以下の通り。
- 月間50万UU以上が目安
- 全商品・商材がプロモーション対象
- CPA/ROAS目標を他媒体とそろえることができる
また、RTB HOUSE利用が向いている業種・業界はアパレル/人材/旅行/不動産など。基本的に商品点数が多く、顧客がネット検索で情報収集を積極的に行う業種・業界が向いています。一方、健康食品/たばこ/武器など掲載NGの業種もあるので注意しましょう。
フィード仕様とタグ設定
DSPを利用したリターゲティング広告配信では、商品フィードデータの作成とタグ設定が必須です。これはRTB HOUSEでも例外ではありません。
ただ、RTB HOUSEでは、フィード仕様とタグ設定の詳細情報が公開されていません。詳しくは、申込後、配信開始準備の際にRTB HOUSE側からの案内で確認することになります。
配信開始までの流れ
タグの設定状況やフィード量によって必要な時間は変わりますが、申込から最短2週間程度で配信を開始できます。申込から配信開始までの流れは以下の通り。
1.申込
- 課金体系の設定
- CPA/ROASの設定
- アトリビューションの設定
- 予算の設定
2.配信開始準備(1~2週間)
- タグ実装
- フィード取り込み
- バナー生成
- パラメーター設定
3.配信開始設定(1~3営業日)
- 最終設定内容の確認
- 掲載枠への配信開始準備
4.配信開始後
- KPIと照らし合わせて運用
- 毎月KPIや予算の見直し
RTB HOUSEのフィードデータはDFOマネージャーで作成可能
「フィードデータの作成方法がわからない」といった初心者の方でもフィード作成が可能なツールがDFOマネージャーです。RTBHOUSEをはじめGoogle、criteoなど30社以上の媒体に対応しているためシームレスに広告を配信できフルファネルの広告運用が可能となっています。クローリングオプションによるマスターデータの取得・整形からフィードの作成、広告媒体との連携、データフィードの更新まで一つのツール内で完結させることができるため、広告運用の内製化を検討中の方にもおすすめです。