Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)はYahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型 (YDA)へ
Yahoo!およびYahoo!アドネットワークへの広告出稿メニューとして使用されてきたYahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下YDN)は2021年6月23日にサービス終了することが発表されており、順次Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)へ移行しています。従来、Yahoo!プレミアム広告およびYahoo!プロモーション広告(スポンサードサーチ、YDN)と個別に提供されていた広告出稿メニューが、今後はYahoo!広告として統合されたプラットフォーム上で提供されます。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告運用型 (YDA)の概要
引用元:Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)スタートガイド
Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)ではYahoo! JAPANとYahoo!の提携パートナーサイト上で、様々なユーザーセグメントに向けてより効率的・効果的なディスプレイ広告を配信します。
なお移行にあたり広告管理ツールを刷新。新しい管理画面が設けられ、あらかじめ設定された6種類の目的から選択することで簡単に広告を設定することができます。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告運用型 (YDA)のメリット
Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)はYDNと比較して、コンバージョン関連の指標が改善し、広告としての効率が向上したと報告されています。※公式ページ参照
- CTVR で従来比16%増
- CPAは19%低減
Yahoo!広告 ディスプレイ広告運用型 (YDA)の新機能
目的を設定するだけで指標を自動調整
設定できる目的 | 最大化する指標 |
動画再生 | 動画再生数 |
サイト誘導 | クリック数 |
アプリ訴求 | コンバージョン数 |
コンバージョン | |
商品リスト訴求 | |
ブランド認知 | ビューアブルインプレッション数 |
詳細にターゲティング可能なオーディエンスカテゴリー
「興味関心」「購買意向」「属性・ライフイベント」でユーザー層をターゲティングでき、適切なターゲットに広告を露出することができます。
AIの導入で自動入札設定を即時開始可能
従来のYDNでは自動入札を設定するためにコンバージョンデータを蓄積する必要がありましたが、機械学習を導入した自動入札エンジンによりコンバージョンデータがなくても自動入札機能が設定できるようになりました。
視認範囲ベースでのフリークエンシーキャップ
YDNでは広告が掲載されたHTMLページのリクエストをベースにインプレッションをカウントしていましたが、Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)ではブラウザのウィンドウ内に広告が表示されたかという視認範囲ベースでフリークエンシーキャップをカウントするようになりました。
従来のYDNからの移行について
現在YDNのキャンペーンで運用している広告は、4月7日から新しい運用型形式の広告へ強制変換が開始します。事前に運用型形式へ移行することをオススメします。
キャンペーン数が少ない場合
YDAの広告管理ツールのキャンペーン一覧から対象のキャンペーンを選択し変換します。
キャンペーン数が多い場合
YDAの広告管理ツールから変換専用のCSVファイルダウンロードし、内容を編集した上でアップロードします。変換時には以下の点に注意する必要があります。
- キャンペーン目的を設定後に変更することはできません。また、一度変換するとYDNのキャンペーンに戻すこともできません。
- 配信ロジックは運用型キャンペーンに変換したタイミングから変更になります。このため、変換前と配信先が異なるなど従来と傾向が異なる可能性があります。
- キャンペーン予算(日額)の設定が必須となります。目的の設定後に入力してください。
- 動画広告キャンペーンを、コンバージョン / サイト誘導 / アプリ訴求 に変更した場合、課金方法も変更になります。
移行時の設定内容変更
YDNの設定内容は以下のように変更されます。
- キャンペーンタイプ
- 「アプリキャンペーン」は「標準キャンペーン」に変更されます。
- 広告掲載方式
- 不要になります
- インタレストカテゴリーターゲティング
- オーディエンスカテゴリーターゲティングにて再設定を行います
- オーディエンスカテゴリーターゲティング
- インタレストカテゴリーで類似するカテゴリーが設定されます
- フリークエンシーキャップ
- 不要になります
デバイスターゲティングのキャリア設定 / 画像自動付与 / 広告の入札価格 はYahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)では提供されません。
変換時のキャンペーン目的について
変換を行うにあたり、それぞれのYDNキャンペーンで設定できるキャンペーン目的は次の通りです。
サイト誘導 | コンバージョン | 商品リスト訴求 | 動画再生 | アプリ訴求 | |
標準ターゲティング | ○ | ○ | |||
標準インフィード | ○ | ○ | |||
標準動的DP広告 | ○ | ||||
標準動画広告 | ○ | ○ | ○ | ||
PC BP 静止画 | ○ | ○ | |||
PC BP 動画 | ○ | ○ | ○ | ||
PC BP 動的DP | ○ | ||||
アプリターゲティング | ○ | ||||
アプリインフィード | ○ | ||||
アプリ動画広告 | ○ |
※DP = ディスプレイ
※BP = ブランドパネル
YDNの各キャンペーンに設定されている入札戦略は以下のように変換されます。
- キャンペーン配下すべての手動入札
- 手動入札(CPC)・・・YDNの値を引き継ぐ
手動入札(CPV)・・・YDNの値を引き継ぐ
自動入札(tCPA)・・・設定なし - キャンペーン配下すべての自動入札
- 手動入札(CPC)・・・設定なし
自動入札(tCPA)・・・YDNの値を引き継ぐ - キャンペーン配下すべての自動入札(コンバージョン最適化)
- 手動入札(CPC)・・・設定なし
自動入札(tCPA)・・・YDNの値を引き継ぐ - キャンペーン配下すべての手動入札(コンバージョン最適化)
- 手動入札(CPC)・・・YDNの値を引き継ぐ
自動入札(tCPA)・・・設定なし
以下の広告は無効となります。
- アニメーションGIF広告
- テキスト広告
- 広告枠サイズ固定バナー広告
Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)のフィード項目
以下ではYahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)の必須フィード項目を記載します。
データ項目 | 説明 | 内容 |
Item ID | 商品ID | サイトリターゲティングタグと同じに設定 |
Item Name | 商品名 | 表示される商品名 |
Description | 商品説明 | 先頭より200文字まで |
Landing Page URL | ランディングページへのリンク | 広告の表示URLと一致させる |
Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)の設定方法
Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)もYDNと同じように
キャンペーン > 広告グループ
の構造を取ります。
キャンペーン及び広告グループは複数作成することができます。
キャンペーンの作成
Yahoo!ビジネスIDでログインしキャンペーン一覧画面からキャンペーンの新規作成を行います。
キャンペーンの目的についてはYahoo!公式ページを参照してください。
キャンペーン作成画面で
キャンペーン名 / 配信設定 / 1日の予算 / 掲載期間 開始日&終了日 / 入札戦略 / フリークエンシーキャップ
を設定します。
アプリ訴求目的の場合は
アプリ名 / アプリOS / アプリID&パッケージ名
の設定も必要です。
広告グループの作成
キャンペーン一覧画面からキャンペーンを選択します。キャンペーン内の広告グループ作成をクリックします。広告グループ作成画面で以下の内容を入力します。
- 広告グループ名
- 255文字以内で広告グループに名称をつけます。
- 配信設定
- 広告の実施非実施を設定します。
- 入札戦略
- キャンペーンの入札戦略が表示されます。
別に設定したい場合に、上限入札価格を入力 - ターゲティング
- 広告の配信先をターゲットとして設定します。
曜日・時間 / デバイス(PC / SP / タブレット) / 地域 / 年齢 / オーディエンスカテゴリー / サーチキーワード / リターゲティング / サイトカテゴリー / プレイスメント
でターゲティングが可能です。 - 商品
- キャンペーン目的が「商品リスト訴求」の場合、広告グループに商品セットを設定します
- サイトリターゲティング
- キャンペーン目的が「商品リスト訴求」の場合、サイトリターゲティングの設定が必要です。
設定が終わったら作成を押すとキャンペーンはいかに広告グループが作成されます。
広告を作成する
キャンペーン一覧画面からキャンペーンを選択します。
キャンペーン内の広告グループを選択します。
広告一覧で広告作成をクリックします。
バナー広告 | 画像または動画のみ、もしくは2種類を使用できるサイズがあります。 |
レスポンシブ広告 | テキストや画像、動画、「もっと見る」などのボタンで構成する広告です。 バナー広告よりも少ない点数で多くの広告に対応します。 |
動的ディスプレイ | データフィードで商品リストの情報を提供して、掲載面に合わせて動的に表示する広告です。 |
キャンペーンごとに作成できる広告タイプが異なります。
キャンペーン目的 | 作成可能な広告タイプ |
サイト誘導 | バナー(画像) バナー(動画) レスポンシブ(画像) レスポンシブ(動画) テキスト |
動画再生 | バナー(動画) レスポンシブ(動画) |
アプリ訴求 | バナー(画像) レスポンシブ(画像) レスポンシブ(動画) テキスト |
コンバージョン | バナー(画像) バナー(動画) レスポンシブ(画像) レスポンシブ(動画) テキスト |
商品リスト訴求 | 動的ディスプレイ |
ブランド認知 | バナー(画像) バナー(動画) |
コンバージョン測定タグの設置について
Yahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)もYDNと同じように「コンバージョン測定タグ」でコンバージョン数やコンバージョン率など広告の成果を検証できます。
従来のコンバージョン測定タグをご利用中の場合は引き続きご利用いただけますが、新規でキャンペーン広告を開始する場合はリニューアル版タグの利用をおすすめします。
コンバージョン測定タグは、Yahoo!広告の各タグを統合的に管理するためのサイトジェネラルタグと併記する必要があります。
コンバージョン測定タグおよびサイトジェネラルタグの確認方法
上部メニュー「ツール」を押し「コンバージョン測定」を選択します。「コンバージョン測定」内コンバージョンリストからタグを表示を押します。
引用元:Yahoo!広告ヘルプ コンバージョン測定で設置が必要なタグについて
このタグを全てのHTMLの<head></head>中に設置します。
順番は<サイトジェネラルタグ> → <コンバージョン測定タグ>の順になるよう設定します。またYahoo!タグマネージャーやGoogleタグマネージャーを利用することも可能です。
DFOマネージャーはYahoo!広告 ディスプレイ広告 運用型(YDA)のフィード作成データ作成~広告配信に対応
DFOマネージャーではYDAをはじめGoogle、criteo、RTBHOUSEなど30社以上の媒体に対応しているためシームレスに広告を配信できフルファネルの広告運用が可能となっています。「手動で作成しているためフィードを最適化できていない」「フィードデータの作成方法がわからない」など初心者の方にもお使いいただけるDFOツールです。
クローリングオプションによるマスターデータの取得・整形からフィードの作成、広告媒体との連携、データフィードの更新まで一つのツール内で完結させることができるため、広告運用の内製化を検討中の方にもおすすめです。