データフィード最適化

データフィード最適化のためのチェック項目

データフィード虎の巻!最適化のためのチェック項目

データフィードはCriteoやGoogle動的リマーケティング広告、Facebookダイナミック広告などのダイナミック広告のみならず、Googleショッピング広告や、Googleホテル広告、求人情報を掲載するIndeed、スタンバイなど求人検索媒体にも広く活用されています。

自社の膨大な商品データや求人情報を使って広告配信に活かせるメリットがある一方、導入後の最適化はなかなかできていないケースも多いです。

今回は主にダイナミック広告を実施されている広告主様に向けて、データフィードは適切に作成出来ているか基本的なチェックポイントから、より最適化していくための手法をご紹介します。

目次

  1. 必須項目は正しく設定されているか
  2. データフィードを最適化する
  3. 適切な情報をユーザーへ届けて成果改善しよう

必須項目は正しく設定されているか

データフィードの必須項目設定

ここでは基本的な確認項目についてお話しします。
データフィードに含まれる情報とタグから取得できる情報を元に広告は最適化されていきます。これらの設定に不備や不足があると媒体の成果を最大限活かせないことになりますので、まずは以下のポイントをチェックしていきましょう。

適切なタグが設置されているか

媒体のエンジンにいかに適切なデータをインプットして、うまく機械学習を動かしていくことができるかが最適化の鍵となります。そのためにも、媒体が用意している全てのタグを実装することが推奨され、それによりユーザーをより高度に分析することが可能となります。

商品詳細ページタグとコンバージョンページタグの2つの必須タグだけで実施しているケースもあると思いますが、機械学習的にはデータが多いほど学習要素が増えて最適化がしやすくなります。例えば、Criteoのエンジンはタグを元にした、予測CVRを元に配信が最適化されています。そのため、予測CVRに大きく寄与するCart tag(カートタグ)は、直接Criteo広告自体のCVR自体に影響を与えるため、出来るだけ設置することが望ましいです。

Criteoのタグの種類と必須か否かついて

タグ 説明 必須/推奨
トップページタグ トップページに設置するタグ 推奨
リストページタグ 商品一覧ページに設置するタグ 推奨
商品詳細ページタグ 商品詳細ページに設置するタグ 必須
カートタグ 買い物かごに設置するタグ 推奨
コンバージョンページタグ サンクスページに設置するタグ 必須

タグとデータフィードのIDの不一致率は高すぎないか

不一致率とは、サイトパフォーマンスを適切にフィードバックできているかの確認指標です。タグから取得している商品IDとフィード内の商品IDの不一致率が高すぎるとパフォーマンスに大きな影響を与えます。Criteoはこの値が20%を越える場合は、広告の開始や再開ができません。

商品詳細ページではID取得できているが、フィードにIDが存在しない場合は、フィードの更新頻度が低いことが要因の可能性があります。商品はサイト上に存在するが、データフィード上にないということですので、更新頻度を高めましょう。

フィードに商品IDはあるが、商品詳細ページで取得するIDと異なっている場合は、商品ページタグで出力している商品IDとデータフィードで設定している商品IDのレベル感が異なっている可能性があります。例えば、商品ページで取得しているIDはSKU単位、データフィード上のIDは商品単位になっているといったケースです。

データフィードの不一致率の解消方法については以下記事で詳しく紹介しておりますので、ご参照ください。
Criteoが始められない!?データフィードの『不一致率』の解消法

更新頻度は適切か

フィードの情報は常に最新であることが望ましいです。広告では商品が掲載されているのに実際にサイトへ来訪すると商品がないという状態では、ユーザーに良くない体験となってしまうでしょう。媒体によって1日にフィードを取り込む回数の上限は決まっていますが、出来るだけ高頻度でフィードを取り込むようにしましょう。

テキスト情報が媒体のレギュレーションに沿った形になっているか

媒体によってレギュレーションがあり、それに沿った形で設定しないとエラーになる場合があります。例えば、Yahoo!動的ディスプレイ広告はYahoo!広告のレギュレーションと近く、使用不可な記号などが細かく決まっているため、媒体のレギュレーションに合わせた記号の一括置換などの対応が必要です。

Yahoo!広告ヘルプ
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/guideline/articledetail?lan=ja&aid=51362

データフィードを最適化する

基本的な設定ができていたら、いよいよデータフィードの最適化に取り組んでいきましょう。

必須項目以外の項目も出来る限り設定する

媒体によって必須で設定しなくてはいけない項目は決まっていますが、必須項目は意外と少なく、必須項目が埋まっていればひとまず掲載は開始できます。しかしながら、推奨項目は出来るだけ埋めることをお勧めします。

ダイナミック広告は機械学習を使ってユーザーに興味関心があるであろう商品を見せていくため、出来るだけ媒体のエンジンにインプットする情報(データ)は多いほうが良いです。

例えば、Criteoでは下記のようにCategoryid1、2、3全てのカテゴリ情報を入れておくことで、レコメンドの精度向上が期待できます。「バッグ」だけの情報よりも、「男性用なのか、女性用なのか」「ブランドは何か」まで情報としてあったほうが、よりユーザーに適切な情報を伝えられるということです。

商品ID Category1 Category2 Category3
N0001 bag mens brand A
N0002 bag mens brand B
N0003 bag ladies brand C
N0004 bag ladies brand D

タイトルを見直す

データフィードに載せている情報=クリエイティブに反映する情報になります。リスティング広告や、ディスプレイ広告では色々テストしてより良いクリエイティブを見つけるための検証を実施されると思いますが、ダイナミック広告だとここがあまり見直されていないケースが多いです。どういった点を見直すかポイントを具体的に見ていきましょう。

タイトルに引きのあるキーワードを入れる

タイトルに引きのあるキーワードが入っているかを確認しましょう。

例えば、アパレルや家電製品だと「商品名」「ブランド名」「型番」などです。Google広告やYahoo!検索広告を実施されている場合は、どういったキーワードが購入確度が高いか、検索語句レポートを参考に見てみると良いでしょう。検索語句レポートでは、実際に広告の表示やクリックに繋がった時のユーザーの検索語句を確認することができます。コンバージョン確度が高い検索語句を参考にしてみるのも手です。

また、不動産や求人サイトの場合は、以下のような要素が考えられます。

求人サイトの場合

  • 職種や勤務地の情報
  • 高時給、日払いなどの条件

不動産サイトの場合

  • 最寄り駅、間取り
  • 礼金なし

考えられる要素を洗い出してみて、データフィードに適用し、実装前後で検証してみて、より効果の高いタイトルパターンを模索しましょう。

バッヂ機能の活用

媒体によっては「バッヂ」というクリエイティブをカスタマイズする機能が用意されています。例えば、Criteoには、「エクストラバッヂ」という機能があり、この機能を活用すれば、一定の条件に合致した時にオリジナルの画像をクリエイティブ内に出すことが可能です。

  • ECサイトの場合:セール中、割引率など
  • 求人サイトの場合:急募、高日給、新着など

アルバイトサイトの場合は、掲載日数が決まっているため、「残り〇〇日」といった形で残日数を表示するのも有効です。

これらの情報はユーザーに有益な情報となり、CTRに影響してきますので実施を検討してみてください。

また、Yahoo!動的ディスプレイ広告でも条件は決まっていますが、広告に「NEW」「人気」などのアイコンを表示する機能があります。詳細は以下をご確認ください。

<Yahoo!広告ヘルプ>
https://ads-help.yahoo.co.jp/yahooads/guideline/articledetail?lan=ja&aid=51362

画像データの見直し

画像は広告効果に大きな影響を与えます。そのため、できるだけ解像度が高い、見栄えのよい画像を使用しましょう。

また、Facebookダイナミック広告を実施されている場合、Instagramにも配信することができますが、Instagramのダイナミック広告の画像サイズは「600×600ピクセル以上」です。これより小さいサイズだと配信されませんので注意しましょう。また、Instagram面は魅力的な写真を探しているユーザーが見る媒体ですので、より画像の質にはこだわりたいところです。

適切な情報をユーザーへ届けて成果改善しよう

リスティング広告や、ディスプレイ広告では日頃色々な検証・改善を行っている企業様でも、データフィードを使った広告となるとあまり手を入れていないケースが多いように思います。

しかしながら、データフィード=クリエイティブと考えると、クリエイティブに反映される要素を見直したり、媒体のエンジンに送信するデータ量を最大化させることで、より適切な情報をユーザーに届けることができます。この機会に今一度データフィードの最適化を検討してみてはいかがでしょうか。

また、これらの最適化を実施するにあたって手動ではかなり大変な対応となりますが、データーフィードツールを使えば、簡単に実施することが可能です。

ニフティライフスタイルでは、データフィードをセルフチェックできるシートを無料でご用意しております。是非以下よりダウンロードしてご活用ください。

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